平昌オリンピック、盛り上がっていますね。

 

男子フィギュアスケートでは、

羽生結弦選手が金、宇野昌磨選手が銀と、日本すごいです。

もう、興奮しました!

 

そして、羽生選手の和テイストな衣装、

奈良時代か平安時代のコスチュームなんだろうかと思っていたら、

これは平安時代の「狩衣」からきているようです。

 

映画「陰陽師」の安倍晴明が着ている衣装ですね。

 

曲名「SEIMEI」も、映画「陰陽師」からアレンジされていること、

さらに振り付けも日本の伝統芸能を意識して作られていること、

はずかしながら、京美は今日まで知りませんでした。。

 

技術の高さはもとより、

繊細な表現力とダイナミックな迫力が、まさに圧巻。

 

拍手とともに、大向こうの声がけもしたくなりました。

 

続いて、テレビでは、

この映画「陰陽師」が放映されていました。

もう17年も前のものなんですね。

キョンキョンも出ていたこの映画、

ついこの間のことのような気がして、驚きです。

 

羽生選手にインスピレーションをもたらしたという作品を、

久しぶりに、京美も楽しませていただきました。

 

映画の舞台は、安遷都から150年たった京の都。

早良親王の怨霊を利用した陰陽師の争いに、

安倍晴明と殿上人の源博雅も巻き込まれていきます。

 

この物語のなかで、

嫉妬に悩まされる姫君が、生霊となって現れるシーンがあり、

このときの衣装が、かの「丑の刻参り」のものだったのだと、

あらためて気づきました。

 

丑の刻参り。

頭にろうそくを立てて、白装束を着て、

夜中過ぎに神社に詣でて、わら人形に釘を打ちつける、

という呪いの儀式として有名です。

 

鉄の輪を頭にまいて、その上にろうそくを立てる。

「鉄輪」というタイトルで、お能の謡曲にもなっていますね。

 

ちなみに、これは「かなわ」と読むようです。

金輪、からきたのでしょうか??

 

もっとずっと若いころのことですが、

この「丑の刻まいり」と、「お百度参り」というのを、

京美は、同じ意味だと思っていました・・・

ホントおはずかしい。

 

どこかの神社で、お百度と書かれた石をみて、

 

えっ、ここで丑の刻参りをするの??!!

 

と、ひとり勝手に恐れおののいたこともあります。。

 

お百度参りというのは、

念や願いをかなえるために、

百回参拝することをいうと思います。

それは、

もちろん呪いではありません。。

 

映画のなかでは、赤い装束を着ていましたが、

これは時代によるものなのでしょう。

奈良時代から、

丑の刻参りに似た呪詛の形はあったと言われているようです。

 

物語の姫君は、目的を果たせず、

さらにナマナリなる異形の鬼に化してしまいます。

目的を果たせなかったのは、

安倍晴明の技によるものなのでしょうが、

荒れ狂った姫気味の魂をしずめて、

最後に救ってくれたのは、

源博雅の純粋な心でした。

 

アスリートの演技も、技の力はもちろん、

それを超えた何かに、感動したように思います。

 

さて、お百度参りといえば、

京美の家の近くに、菅原神社があります。

菅原神社といえば、天神さん、あるいは天満宮ですね。

とくに、ここは菅原道真が生まれた地ということで、

日本最古の天満宮の一つだそうです。

 

自転車で買い物に行くときの通り道なので、

ときどき寄ることがあります。

ついこの間、ここでお百度参りをする女性をみかけました。

 

着ていたものは、、

 

ピンクのジャンパー。白装束ではありません。

 

年齢は、30半ばすぎくらい、

手にお札のような、竹の皮のような、茶色い紙のようなものを持っていて、

お参りするごとに、その札を置くのでしょうか。

数を正確にかぞえるためかもしれません。

 

頬を赤くそめて、

その女性は一心に、走るように、

境内入口から拝殿までを行き来していました。

 

何のお願いごとをされているのか。。

ちょっと気になります。

時期的にみて、お子さんの受験祈願でしょうか。

 

学問の神様、菅原公、天満宮といえば、

受験の神様としても名高いので、

希望校合格をお願いされていたのかもしれません。

 

春には朗報が届くとよいですね!!