- 投稿 2018/03/08
- 奈良ライフ
お雛祭りの翌日に、梅を見に出かけました。
ポカポカ陽気の日のことです。
万葉の時代から、奈良で愛され続けた梅の花。
菅原道真も愛した花としても有名ですね。
奈良市内にも、奈良公園の片岡梅林、
中町の追分梅林、学園南の大和文華館、
月ヶ瀬梅林などがあります。
ですが、私は車を持っていないので、
できるだけ近場で、
自宅から、自転車か歩いていけるところを探してみました。
そうして選んだのが、薬師寺でした。
現在、薬師寺の東塔は、大規模改修工事中ですが、
いくつかの特別展をしていたりして、
見どころ満載の人気観光スポットです。
若い女性にも、
こちらの本尊である、薬師寺如来さまは人気があるそうです。
ただ、
有名な吉祥天女画像については、
オリジナルはお正月三が日のみ公開、
平成版もその後の1月15日までの限定公開とのことで、
レプリカなら見られると思っていたのがかなわず、残念でした。
ですが、東院堂に祀られている、
聖観世音菩薩像をじっくり拝観することができました。
こちら、白鳳文化のものということですから、
奈良時代より前に作られたものでしょう。
ちなみに、時系列としては、
飛鳥文化→白鳳文化→天平文化となります。
白鳳とは、時代の名前ではなく、
天武天皇とその后・持統天皇の時代の文化になるようです。
この仏像、
きりっとしたお顔だちと、流れるような衣の優美さに、
そこはかとない知性と慈愛が感じられる上に、
若々しいパワーもふつふつと発しているんです。
成熟していて、なおかつ若い、というのは貴重ですよね。
アラフィフだからといって、
老けこまず、嘆かず、前向きに、
まさに「人は成熟するにつれて若くなる」(ヘルマン・ヘッセの著作タイトル)、
これでいかなきゃ!!と勇気づけられました。
さて、梅です。
「金堂」の奥にある、「大講堂」の、
さらに奥に、梅の木が何本か植えられていて、
シャッターを押している観光客もちらほらいました。
でも、
整然と並んで植わっているので、
それが逆に物足りない感じもしました。
そこから北へ移り、
一度、境内から出て、「玄奘三蔵院伽藍」へ向かいます。
その受付入口手前に、
ちょっとした梅並木がありました。
この並木道、紅白の木が交互に植わっていたりして、
短いながら、見ごたえあるんです!
ちょうど満開のタイミング、
あまりにきれいなので、
紅白梅を背景に、自撮りをパチリ。。
しまった。
・・・でも、
自分の顔はともかく、
青い空と、紅白の梅の花々は、
晴れやかな気分を誘う、鮮やかな彩色でした。
薬師寺の最寄り駅は、近鉄・西ノ京駅になりますが、
一つ北の、尼ヶ辻駅までの道も、風情があっておすすめです。
線路の西側の道を歩けば、途中で、橘の木の育成地もあり、
垂仁天皇陵に行きつきます。
そして、
誰もいない野原のなかで、
道すがら梅の木に出合えたりもしますよ。
春の勢いを感じられる、梅見トリップでした。