- 投稿 2018/04/05
- 奈良ライフ
前回は、ニュージーランド人の好む、ホリデーの過ごし方をお話しました。
ニュージーランドというと、バンジージャンプやラフティング、トレッキングなど、大自然の中で豪快に遊ぶ、というイメージがありますが、ゆるーい感じでビーチでのんびりするのも、現地の方々は好きなんですね。
奈良に移住したものの、京美はまだまだ、奈良の観光地に、あまり行けてはいませんが、どうしても、ひとつおすすめしたい場所があります。
それは、ニュージーランドで感じた、なんとも「のこっている」感じのする、懐かしいのに未来の匂いもするような、すがすがしい気持ちになれる場所なのです。
それは・・・
そう、タイトルにもある春日大社の近くにあります。
この春日大社さんのなかにも、みどころはイロイロあって、そちらは、また、機会をあらためてお伝えしたいのですが、今日、お話したいのは、北へすこしずれた、ある場所のこと。
若草山と春日大社と大仏殿の、三角地帯あたりの空気感が、なんだかとてもイイんですよ。
ちょうど、春日大社の参道と、東大寺の間にある道を、まっすぐ、若草山の方角へ向かっていくと、林のような、原生林のあいだをぬける道が続いているんです。
ここ、この道なんです!
なんてことない道ですが、しばらく歩いていると、心はずんで、楽しい気持ちになってくるのです。
とくに、夜。
暗闇のなかを、ほのかに電灯が照らす緑の木々から、香りのよい空気を吸い込んでいると、
帰ってきたんだー・・
という郷愁感につつまれます。
もし、まるいお月さまなんかが、林の影から浮かんできようものなら、
日本人でよかった・・・
と、しみじみ感じ入ってしまう、澄み切った空気がただよっている場所なのです。
午後8時をすぎると、
バスは大仏殿までしかいかなくなるので、人通りも少なくなります。
ちょっとさみしい道ではあるので、治安を少々気にしながら(でも基本的に安全な場所です)、ゆるやかな坂道をのぼっていくと、
心ばかりでなく、魂レベルで、自分が喜んでいるのが分かる、静謐な空気感の漂う場所です。
奈良にはたくさんのゲストハウスがあって、ドミトリーだけでなく、なかには個室もあるところもあるので、日本人でも利用しやすいと思います。
ただし、トイレとシャワー、キッチンは共同です。
外国人観光客も多いので、英会話の度胸試しにもいいですよ。
春日大社と大仏殿のほか、二月堂、若草山も近くにあります。
このあたりの夜のお散歩も、しんとした感じが私は好きです。
そして、朝早い時間も、また格別の透明な空気を味わえます。
バンビこと、小鹿ちゃんたちが集っているのを見るのもいいです。
朝の空気はホントに清涼感にあふれているので、ぜひおすすめしたいです。
霧やかすみが出る季節もイイですね。
ニュージーランドの自然のなかと、ほんの少し、似ている気がしないでもなくて、今のところ、私が奈良で一番におすすめしたい場所です。