奈良に住む人には有名な、法華寺と海龍王寺。

 

ほっけじ、かいりゅうおうじ、と読みます。

 

ちょうど、秘仏公開中ということで、拝みに行って参りました。

 

絶世の美女観音ともいわれる、法華寺の十一面観音と、これまた秘仏の、海龍王寺の十一面観音。

どちらも奈良ならではの、間近さで、じっくり拝見してきましたよ。

 

近鉄大和西大寺駅から、バスに乗って、揺られること15分。

 

途中、平城京跡の、だだっ広い草原地を超え、畑と田んぼを抜けて、古くからの住宅街のなかに、両寺はひっそりと佇んでいました。

 

桜も見ごろを過ぎていて、ひな会式も済んだところ、人の入りも少なくて、秘仏を拝むためなら、ちょうどよい時期だったかもしれません。

 

ここは、平城京の北東に位置していて、もとは「藤原不比等」のお屋敷だったところです。

 

それより以前は、垂仁天皇から姓をたまわった、土師氏の氏寺だったらしいです。

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土師氏、藤原家に敷地を譲っちゃたんですね。。。

 

この藤原不比等の娘が、大仏建立で有名な、かの聖武天皇の奥様、「光明皇后」です。

それで、このお寺を含む不比等邸宅は、後に、光明皇后邸となりました。

 

歴史のお勉強は、以上!

 

さっそく、秘仏を拝みに入りましょう。。

 

・・それほど大きくはないのに、

なかなか威厳というか、存在感のある十一面観音さまです。

 

絶世の美女という、なまめかしい立ち姿と、端正なお顔立ち。

ですが、私には、とても知性的なお顔のように感じられました。

 

光背には、蓮の花と、蓮の葉が、交互に1本ずつ差してあって、インドの女神さまっぽい感じがしなくもなかったです。

 

吉祥天女=ラクシュミー女神と、弁財天=サラスヴァティ女神ですね。

 

でも、十一面観音さまなので、頭上には、10の頭上面と頂上仏面が配されています。

 

体がほんの少し揺らいでいて、左足に体重がかかって、右つま先を伸ばしているような、動きのあるお姿です。

 

唇あたりに、朱色がほんのり残っていて、セクシーといえばそうですが、それでもやはり私には、叡智の美しさと映りました。

 

木造で、平安時代に作られたものです。

 

前述の光明皇后がモデルともいわれているようですが、同行いただいたガイドさんの話によると、制作された時代からみて、橘氏出身である檀林皇后がモデルではないか、ともいわれているようです。

 

やはり、この方にも絶世の美女伝説がありました。

 

檀林皇后は、平安遷都をした桓武天皇の次男である嵯峨天皇のお后です。

 

仏教に深く傾倒したり、政治にも関与していたので、才女だったのではないかと思います。

 

法華寺十一面観音さんは、肝っ玉母ちゃん的な光明皇后というより、

才知あふれるあまり、どこか厳しさも醸し出す、檀林皇后のイメージかな、、と思わないでもないです。

 

さて、法華寺の境内には、ほかにみどころの空風呂や、花壇の美しい庭園がありました。

 

この日はしだれ桜のほか、レンギョウに馬酔木、ミモザやアネモネまで咲き誇っていましたよ。

 

お隣の海龍王寺については、長くなりそうなので、次回にしますね。