奈良に住んで初めての春です。

 

桜がちらほら咲き始めていて、近場でお花見を、と聞いてみると、佐保川沿いか、郡山城跡をすすめられました。

 

調べてみると、佐保川あたりの桜は、まだ早そうだったので、郡山城跡に行ってみることにしました。

 

桜100選のひとつということで、期待がふくらみます。

近鉄郡山駅から、歩いて10分たらず。

 

線路沿いを北へ向かうと、小さな公園があって、桜並木がここからもうお出迎えしてくれています。

 

そこから線路をわたって、城跡へつづく緩やかな坂道をのぼっていきます。

 

3月25日から、4月8日まで、「お城まつり」が開催されるので(2018年)、屋台もずらりと並び、お昼前の時間でしたが、すでに営業しているところもありました。

 

おこのみやき、たこやき、りんご飴、唐揚げに、金魚すくい・・・

 

そう、大和郡山市は、金魚の養殖でも有名です。

日本一なんです。

 

なんでも、江戸時代から続いている産業なんだとか。

すごい伝統産業ですね。

 

 

この郡山城跡には、残念ながら、天守閣は残っていません。

 

ですが、天守台が、昨年に再建されました。

上までのぼると、奈良平野を一望できます。

 

もちろん、のぼってみましたよ!

 

手すりもついているので、年配の方々も、ゆっくり歩いて、降りてられました。

 

この天守台からは、お濠まわりに並ぶ桜を一望できます。

まだちょっと早いけど、すぐに満開になることでしょう。

 

春日大社の方角に若草山、東南には三輪山、西には遠く二上山まで、のぞむことができます。

薬師寺の西塔も、小さく見えていました。

 

さて、城跡内に、満開の枝垂れ桜を1本見つけました!

お濠の向かって、身を投げ出して揺れています。

 

まだ工事中のお濠ですが、これは、豊臣秀長が城主だった時代に作られたものだとか。

そう、秀吉の弟君ですね!

 

戦国時代に、大和大納言とようにまで呼ばれるようになった、豊臣秀長は、大和国、紀伊国、和泉国の領主となり、郡山城主でもありました。

 

入城の際は、大急ぎでお城つくりや城下町を作ったらしく、周囲から持ってこれるだけの石を集めたんだとか。

天守台の石台にも、墓石やお地蔵さんが使われているそうです。。

 

でも、秀長は、郡山の城下町に産業を集めて、内政につとめました。

奈良の名産、赤膚焼きも、秀長が開窯したんだそう。

秀吉の弟らしいというか、もしかしたら、秀吉よりも文人だったのかも。。

興味深いです。

 

この天守台に向かう途中には、小さな神社があります。

柳沢神社とありましたが、ご祭神について表記されていなかったので、帰ってから調べると、柳沢吉保とありました。

明治維新までの数代を、藩主、城主としてつとめた、柳沢家の神社のようです。

 

この神社の拝殿に、なんと金魚の水槽が並べてありました!!

 

ランチュウ、トサキン、スイホウガン、タンチョウなどなど、りっぱな金魚たちの入った水槽が、ずらりと並んでいて見ごたえがありました。

 

郡山ならでは、ですね!

 

天守台から、東側に降りたところには、城跡会館という、風情のある建物もありました。

明治の匂いのする、古いけどモダンな感じの建物です。

 

近くに行ってみると、旧奈良県立図書館、と記されていました。

明治時代に建てられたようです。

もとは、興福寺にあったものを、移築したとか。

 

平日だったので、残念ながら中には入れませんでしたが、

水曜と、土日祝日には、見学ができるみたいです。

 

正面にあしらわれた、鬼瓦にも惹かれました。

次は、内装を見に、訪れてみたいです。

 

最後に、城跡を出て、東側の道路から、線路むこうに「櫓」をのぞむと、すばらしい枝垂れ桜が、今を盛りに咲き誇っているのを見ることができました!

 

やっぱり桜はいいですね。

 

実に、私にとっては、3年ぶりのお花見でした。

ニュージーランドにも、桜はありましたが、やはり、花見をするなら日本ですね。

 

ジョンソンも、日本の桜はいい、と言っていました。

 

オークランドで住んだ、私の最後のフラットは、ボーディングハウス、つまり寮タイプのところで、その建物管理をしていたのがジョンソンでした。

 

もと船乗りのジョンソンはイギリス人で、船員をしていたころ、北海道にも寄港したことがあると言っていました。

 

色々な国の人形やタペストリーなど雑貨をたくさん持っていて、あるとき、オルゴールを見せてくれたことがあります。

 

日本で買ったらしく、この曲を知っているか、と、ねじを回しました。

 

このオルゴールの音楽が、そう、「さくらさくら」でした!

 

あー、有名な曲だよ、というと、

 

さくら!チェリーブラッサムのことだね!

あれは美しかった!ニュージーのとは比べ物にならない!!

 

などと、興奮して話してくれたことを思い出します。

 

ロード・オブ・ザ・リングのガンダルフのような、白くて長いもじゃもじゃあごひげのジョンソン。

夏になると、そのひげをバッサリと切って、別人のようになるジョンソン。

赤いTシャツの好きなジョンソン。

 

桜の写真を、送ってみようかな、と思います。

 

ジョンソンの話もイロイロあるので、

ニュージー話のなかで、語ってしまうかもしれません^^