コロナもオミクロンも吹き飛ぶ!奈良の御霊神社でご利益にあやかりたい

 

御霊(ごりょう)神社といえば、京都にあるものと思っていた私。

なんと、奈良にもあったのです!!

お詣りするのに、コロナ禍の今は最適なのかもしれない・・・ということで、

奈良の御霊神社についてご紹介したいと思います。

御霊神社の元は、怨霊?

 

いつの頃からか、人に祟る怨霊を、「御霊」と祀り上げることで、

人々に益をもたらす善神として信仰されるようになったのが、御霊(ごりょう)神社のはじまりです。

この考え方は、日本独自のものだと聞きます。

確かに、怖い怨霊の力を、良い方へ向けて使わせていただく・・とは、理にかなっている考え方。

テレビや新聞のニュースを見ていて、悪いことをした人に対して、

「その思いやパワーを、別のことに向けていたら・・・」

なんて思うことは、よくありますが、それとちょっと似ているかもしれません。

 

有名なのは、京都へ遷都した桓武(かんむ)天皇が、弟の早良(さわら)親王を陥れたことから、その怨霊に苦しみ、御霊神社に祀った、、という話です。

少し前になりますが、キョンキョンこと小泉今日子さんも出演されていた、映画「陰陽師」でも、早良親王の怨霊が描かれていました。

 

そんなわけで、私は、御霊神社は、京都がメインだと思っていました。

ところが、奈良にもあったんですね。。。

考えてみたら、奈良がオオモトだといってもいいかもしれません。

 

というわけで、前回にご紹介した、「和栗パフェ」のおいしい七福食堂さんのすぐ近くに、奈良の御霊神社を見つけたので、足を向けることにしました。

☆前回の記事はコチラ↓

https://beauty-kireininaru4.com/%e4%b8%ad%e5%b0%86%e5%a7%ab%e3%82%86%e3%81%8b%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%81%8a%e5%af%ba%e8%bf%91%e3%81%8f%e3%81%a7%e3%80%81%e5%92%8c%e6%a0%97%e3%83%91%e3%83%95%e3%82%a7%e3%80%81%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%83%ac/#more-1186

 

奈良の御霊神社は、ごりやくのテーマパーク!

御霊神社のある薬師堂町は、「ならまち」の南エリアにあり、有名な元興寺(がんごうじ)からまだ南へ下ったところにあります。

赤鳥居の両脇に、よく見ると、赤い靴を履いた狛犬さんの姿が見えます。

いえ、赤い靴と思ったのは、赤い紐で、足をぐるぐる巻きにされていました。

狛犬の背後に置かれた箱が見えるでしょうか。

この箱の中に、赤い紐が入っていて、初穂料100円でいただくことが出来ました。

 

これは、「狛犬の足止め祈願」といって、江戸時代から伝えられる願掛けなんだそうです。

もとは、家出人や悪所通いの足が止まりますように・・という願いや、子どもが神隠しにあわないようにと願って、狛犬の足に紐を結ぶ習わしでした。

それが、最近では、「好きな人と一緒にいられますように・・」「客足が遠のきませんように・・」などという願い事をかなえられるようにと、お参りするのだそうです。

この紐なんですが、結び方が少し特殊。

「叶結び」といって、結び目の表が「口」、裏が「十」の形になるように結ぶのです。

これで、「叶」という文字になるってことですね!!

私もやってみましたが、なかなか難しい・・・でも、イラストを何度も見返して、なんとか形になりました。

出来てみたら、とても楽しいです。いい形です。

 

さて、肝心の祀られている神様について、気になります。

・・・たくさんの祭神さまが祀られていますね。

この神様たちが、怨霊と恐れられていた方々だった、ということなのでしょう。

 

主神の井上(いのえ)皇后と他戸(おさべ)皇太子は親子です。

他戸皇太子とは他戸親王のことで、桓武天皇の異母兄弟にあたります。

奈良時代の終わり頃ですね。

そして、桓武天皇がまだ皇太子だったころに、他戸皇太子と、その母である井上皇后は、無実の罪を着せられたまま亡くなりました。

その後、桓武天皇の弟・早良親王も亡くなってしまいます。

 

先に記したとおり、早良親王も、他戸親王も、もちろん井上皇后も、すべては桓武天皇を天皇にするために命を奪われたということ。

それは怨霊になっても仕方がないのかも・・・というより、陥れた人たち、生き残った人々が、罪の意識に耐えかねて、天変地異や疫病などを、怨霊のしわざと恐れるようになり、これはいかんと、神として称えるようになったというべきかもしれません。

 

この井上皇后という方は、聖武天皇の娘でもあります。つまり、血統からいくと、とても高貴な身分の方でした。つまり、皇族ですね。

ですが、藤原系ではなかったので、子どものころは斎宮として伊勢にやられていますし、もとは政権の争いとは遠いところにいた方でした。

 

それが、また都へ呼び戻されたのち、白壁親王のちの光仁天皇の后になります。

幸せだったのは数年のみで、その後、山部親王(後の桓武天皇)を後押ししていた藤原種継・百川たちに陥れられてしまいます(諸説あります)。

 

怨霊を恐れた桓武天皇は、御霊神社として、早良親王やこの井上皇后たちを祀るようになったのでした。

井上皇后は奈良で亡くなっているので、奈良の御霊神社がオオモトだと私が思ったのはそのためです。

 

とはいえ、現代では、御霊(ごりょう)さんとして、たくさんのごりやくを与えてくださる神様になっています。

この奈良の御霊神社の境内には、上記の祭神の他にも、出世稲荷社、お祓いの祓戸社、天神んさんの若宮社、えびす大黒石、海上安全・商売繁盛の水蛭子社と、これでもかというほど多くのお社が祀られています。

さらに・・・

縁結びのごりやくまであるのです!!!

まさに、神社のテーマパークといえそうです。

これは、ぜひともお参りしたくなりませんか。

 

究極のお願いごと、それは・・・疫病退散!!

御霊神社にお詣りすれば、たくさんのごりやくをいただけそうですが、もとはといえば、恐ろしい怨霊を祀り上げた神さまでもあります。

そんな強い、剛い力を秘めた神さまの最も得意分野と思われるごりやくがありました・・・

なんだと思いますか?

 

それは・・・疫病退散、です!!!

 

私が御霊神社を訪れたとき、この護符が配られていました。

ちょうど、今はまたオミクロンが出て、コロナ禍がふたたび猛威をふるってきていますから、自己防衛をしつつ、さらには、神頼みといきましょう。

 

御霊神社で疫病退散とは、まさに凹凸の関係、すばらしい組み合わせです。

澄んだ空気のなかで、パワーがみなぎってくるような、不思議な感覚。

さらに、周囲の美しい奈良の街並みの素晴らしさを再確認できたりもします。

 

じっさい、私は、「疫病退散」と、この文字を見ているだけでも、コロナが逃げて行ってくれそうな気になってきました。

いま、玄関口に貼って、厄除けにしています。

 

ぜひ、御霊神社の最大パワーを感じるために、一度訪れてください!!

たくさんのごりやくを頂くと共に、コロナ収束と無病息災を願いましょう。