つい最近のこと、

時間つぶしでカフェに入りました。

 

隣に座っていたのが、

若いイケメン白人男性と、

60代後半か70すぎくらいの日本人女性。

 

英会話レッスンのようです。

 

どんな勉強内容なのかな、と興味を持って、

聞こえてくる会話にきき耳をたてていたら、

男性は、日本語も流暢で、

ほとんどが日本語だったんです。

 

それでも、何かの拍子に、

彼が英語をちゃらっと話しては、

それはどういう意味ですか、とか、

それならこの言い方はどうですか、

というふうに、女性が質問しています。

 

彼女は、きれいに化粧をして、

鮮やかな色のセーターをきて、

アクセサリーもばっちり飾って、

とてもおしゃれにしていました。

 

男性の方は、まったくのビジネスライクな感じですが、

言葉はあくまで礼儀ただしくて、

彼女の向学心をのばすような誉め言葉や、

はげましの言葉をかけています。

 

そうすると、

女性はまたうれしそうに顔を輝かして、

笑い声をたてています。

 

 

そっか、そういう遊び方もあるのね、

と妙に納得しました。

 

別に、英語の「勉強」だけが、

英会話レッスンの目的じゃなくてもいいんですよね。

 

世代の異なる外国人と、

それも映画にでてきそうな男性と、

日本語を交えてレッスンする、

なんて楽しい時間なのでしょう。

 

そのうえ、海外旅行のときに使えそうなフレーズを

いくつか覚えられるなら、

レッスン代を払う価値は十分ありそうです。

 

 

ところで、京美が英会話をやろうと思ったのは、

40歳を過ぎてからでした。

40半ばでイギリスの語学学校に行ったりもしました。

 

ずいぶんと遅いスタートでしたが、

それが京美のやりたいと思った時期だったし、

脳は筋肉だから、年齢が高くても、

鍛え方次第では今からでも遅くないと信じていました。

 

手始めに、

ラジオ講座の英語を録音して何度も聴いたり、

ディクテーションをやったり、

そうそう、カフェレッスンもやっていました。

 

京美の場合、先生は日本人女性でした。

アメリカに10年以上住んでいて、

ネイティブなみに話せる方でした。

 

中学高校大学と、

英語の勉強は一通りやってきたものの、

ほとんど話すことができなかった京美なので、

日本語で質問したり、答えたりしてもらえる、

日本人の先生は貴重でした。

 

その頃、

まず頭でナットクしないと、

話すことができなかったので、

性格的にも、日本人の先生なら安心でした。

 

日本語と英語がイコールでないことも、
まだ、本当には分かっていなかったので、
日本語で聞かずには、先へすすめなかったんですね。

これは遠回りの方法ですが、

初級レッスンとしては、悪くなかったと思います。

 

1対1で教えてもらえるのも利点でした。

ほかの生徒の質問ばかりを聞くこともなく、

自分の質問を遠慮なくたずねられる環境は、

楽しかったし、モチベーションも維持できました。

 

カフェレッスンは、月に3回くらいを、

一年半ほど続けたでしょうか。

さらに、

いくつになってからでも、

語学の勉強はやってやれないことはないと知ったのは、

ニュージーランドに行く飛行機の中です。

 

となりの席に座っていたのが、

80近い日本人女性でした。

彼女は、70過ぎてからの英語チャレンジで、

年に一度、1、2か月をニュージーの語学学校で過ごすそうです。

10年経った今では、学校ではなく、

お友達のお家に滞在しているそうで、

 

日本人の友達より、ニュージーの友達の方が多いのよ、

 

そう話されていた笑顔が忘れられません。

いつからでも、どこからでも、

やろうと思えばできるんですね!!