- 投稿 2018/05/04
- 尽きない悩み
老いていくのが不安なとき、年をとったなぁと嘆きたくなるときってありませんか。
老後の不安とはよく聞く言葉です。
でも、それは具体的には何のことなのでしょう。
お金?仕事?健康?・・・確かにどれも大事なことです。
もしかしたら、なんとなく、年をとるのはネガティブなことだと思っているだけなのかもしれません。
後ろ向きになりがちな、老いへの不安を前向きに考えるヒントをお伝えしたいと思います。
年を取るのは、暗い、悲しいことだというのは、実は思い込みだったりします。
もし加齢や老後が「悪」ならば、若いことは「善」になるのでしょうが、若さがイコール全て良いことだとは限りませんよね。
若いときは悩みがない、というのも、まずありえないことなのではないでしょうか。
- つまり、老いにネガティブなイメージを持つのは、「思い込み」の要素が強い、ということです。
そう思い込んでいる方が、ラクなのです。
誰かから、愛や関心をもらうことばかり考えている、ともいえます。
そして、それを得られないから、老いは悲しい、と愚痴を言ったりすることになります。
青春がバラ色と限らないように、老いが不幸一辺倒だということもないのです。
そして、本当なら、幸せを感じられるはずなのに、「年をとるのはつまらない」、と思い込んでしまっているなら、それはとてももったいないことです!!
年齢が上がっていくことを前向きにとらえるために、次のような考え方はいかがでしょうか。
①いくつになっても学べる。
年をとると、記憶力が弱くなると嘆くことはあるかもしれませんが、だからといって、新しいことを何も学べない、というのは真実ではありません。
人は、実は、いくつになってからでも、新しいことを学ぶことができるのです。
外国語の勉強も同じです。
スコットランドの大学の研究で、自国語以外の外国語を学ぶひとたちの脳は、自国語しか話さない人の脳に比べて、認知症になる確率がずっと低い、という発表があります。
そして、それは、学歴や社会的立場などに左右されないということです。
脳は、筋肉のように、きたえれば新しいこともつかんでくれます。
あなたがいくつであっても、その気になれば、新しいことを学ぶことはできるのです。
②悩みの全くない世代はない、と知る。
悩みを持たない年齢があったのかどうか、考えてみてください。
2歳のとき、3歳のとき、4~5歳のときでさえ、不満や悩みはあったはずです。
年をとったから、悩みがある、とイコールで結ぶのは、正解ではありません。
いくつかの悩みがあるのは、どの世代も同じなのです。
③人に与えることを考える。
もらうことばかり考えていては、幸せになるのは難しいのだと感じます。
物をもらう、ということばかりではなく、優しさや愛情、配慮といったことも同じです。
こっちを見て、ほめて、というのも、もらうことばかりの考え方です。
だから、自分の自慢話をするのではなく、困難をどうやって克服したのかという具体例や、失敗からの立ち上がり法などを、それを必要とする人に話すことも「与える」ことになると思います。
ただ、与えることに見返りを求めると、それは台無しになってしまうので注意しましょう。
見返りを期待するくらいなら、与えない方がマシです。
④身軽になる。
不必要なものは、どんどん捨てるようにしましょう。
家のなかの不要物だけでなく、不要な人間関係も同じです。
捨てられなくて、我慢する、というのは良くないことです。
我慢はときにエゴになるからです。
自分がしたくてやっているエゴです。
そんなもったいない生き方はやめましょう。
もったいないというのは、本来なら、楽しい人生をおくってしかるべきなのに、ということからです。
捨てることより、捨てないことの方がもったいないのです。
⑤あるがままの私になる。
わがままになる、という意味ではないです。
自分に正直に生きるということです。それをわがままと言う人がいるなら、言わせておきましょう。
そんな人にかぎって、自分に正直に生きてなかったりしますから。
そして、これは、自然に生きる、とも言えると思います。
自然に勝てるものは、何もないのです。自分の自然を見つけて、大事にしましょう。
⑥成熟する。
成熟するほど人は若くなる、と言ったのは、ヘルマン・ヘッセです。
日本では、青春小説のイメージが強いですが、こんな言葉を残していたのですね。
また、成熟とは、強さと深みともいえます。
人は、「自分はダメだ」と思ってしまうと、本当にダメになってしまうことがあります。
だから、いつからでも学べる、悩みは誰もが持っている、人に与える、身軽になる、あるがままの自分になる、と考えて、老いへの思い込みを手放し、成熟への道を歩きましょう。
成熟するほどに、人生は楽しくなるのではないでしょうか。