- 投稿 2018/03/15
- 夢見のよい朝わるい朝
最近みた夢のなかで、
魚と猛獣がでてきたことがありました。
おそらく、
前日に見たテレビ番組の影響だと思うのです。
池の水をいちど抜いて、
外来種と在来種の魚や生き物を捕獲し、
日本の生態系を壊す可能性のある外来種を駆逐する、
という内容でした。
そのあとに見た夢だったので、
魚がたくさん出てきたのでしょう。
夢のなかで、京美は、
小さな一軒家に住んでいました。
家の前に、これまた小さな池があり、
木々が林のように囲んでいる自然豊かな景色でした。
ここはやっぱりきれいだなーと、
黄金色にかがやく、秋の午後の日差しのなかで、
しばし見とれていたのです。
季節はなぜだか秋でした。
すると、突然、
2匹の大きな魚が飛んできたのです。
文字通り、空から飛ぶようにやってきました。
1匹は、池のなかに入っていき、
もう1匹は木の枝にひっかかって、
ぴちぴちとはねています。
どうやら、近くにもっと大きな池があって、
そこから飛んできた感じでした。
隣の池から飛んでくる魚って、、
ヘンなのは夢だからですが、
その大きな池の端が、遠くにちらっと見えてたりします。
水のなかに入った大魚は、
池で泳いでいた小魚たちを食べていきます。
木にひっかかっていた魚も、
すぐに枝から抜け落ちて、水中にとびこみ、
同じように小魚を食べ始めました。
どう猛な大魚です。
小魚たちの群れは、彼らの口にどんどん飲み込まれていきます。
水面も泡立つように波うってきて、
小魚たちの数がどんどん増えていき、
いつしか、大魚だけでなく、
なぜだかトラやヒョウ、白クマなんかも登場して、
小魚を食べていきます。
みんな必死です。
そうやって、おだやかだった風景が、
水中のはげしい弱肉強食絵図になりました。
それを、第三者目線で見るしかない京美。
そのうち、
黒オオカミとトラが陸にあがり、
濡れた体のまま、じっと立って、
こちらを見つめました。
その様子は、静かでおとなしく、
不思議そうな表情で、こちらへ問いかけるように
だまって見ているのです。
ヒョウも1匹やってきて、
同じように、立ち止まったまま、
首をかしげて、じっとこちらを見ています。
猛獣たちが、襲ってこないと分かって、
京美はホッとして部屋を移ります。
そこには見知らぬ母娘が住んでいて、
どうもフラットメイトのようでした。
ただ、
彼女たちには、池の猛獣の姿は見えないらしく、
不信な顔を京美に向けます。
それで、
もう一度、外をみたときには、
池はただのふつうの穏やかな池に戻っていました。
目が覚めてからも、
ずっと不思議な気持ちでいました。
テレビ番組の影響だけだとは思えない、
何かがあるような気がしていました。
猛獣たちは、
どうしてキミは、こっちに出てこないのか、と
言いたげでした。
魚を追いかけて食べる姿は少し怖く感じたのですけれど、
それをやれと、言われていたのではないかと気づきました。
狩りを行うように、
新たな何かを始めるときなのかもしれません。
それとも、
まだまだ見知らぬ自分に出合えることなんてあるのでしょうか。
猛獣の数だけ、なれる自分がもしあるのなら、
人生捨てたもんじゃない、とポジティブに考えてみたのでした。