最近みた夢のなかで、

魚と猛獣がでてきたことがありました。

 

おそらく、

前日に見たテレビ番組の影響だと思うのです。

 

池の水をいちど抜いて、

外来種と在来種の魚や生き物を捕獲し、

日本の生態系を壊す可能性のある外来種を駆逐する、

という内容でした。

 

そのあとに見た夢だったので、

魚がたくさん出てきたのでしょう。

 

夢のなかで、京美は、

小さな一軒家に住んでいました。

家の前に、これまた小さな池があり、

木々が林のように囲んでいる自然豊かな景色でした。

 

ここはやっぱりきれいだなーと、

黄金色にかがやく、秋の午後の日差しのなかで、

しばし見とれていたのです。

 

季節はなぜだか秋でした。

 

すると、突然、

2匹の大きな魚が飛んできたのです。

文字通り、空から飛ぶようにやってきました。

 

1匹は、池のなかに入っていき、

もう1匹は木の枝にひっかかって、

ぴちぴちとはねています。

 

どうやら、近くにもっと大きな池があって、

そこから飛んできた感じでした。

 

隣の池から飛んでくる魚って、、

ヘンなのは夢だからですが、

その大きな池の端が、遠くにちらっと見えてたりします。

 

水のなかに入った大魚は、

池で泳いでいた小魚たちを食べていきます。

木にひっかかっていた魚も、

すぐに枝から抜け落ちて、水中にとびこみ、

同じように小魚を食べ始めました。

 

どう猛な大魚です。

小魚たちの群れは、彼らの口にどんどん飲み込まれていきます。

 

水面も泡立つように波うってきて、

小魚たちの数がどんどん増えていき、

いつしか、大魚だけでなく、

なぜだかトラやヒョウ、白クマなんかも登場して、

小魚を食べていきます。

 

みんな必死です。

 

そうやって、おだやかだった風景が、

水中のはげしい弱肉強食絵図になりました。

それを、第三者目線で見るしかない京美。

 

そのうち、

黒オオカミとトラが陸にあがり、

濡れた体のまま、じっと立って、

こちらを見つめました。

その様子は、静かでおとなしく、

不思議そうな表情で、こちらへ問いかけるように

だまって見ているのです。

 

ヒョウも1匹やってきて、

同じように、立ち止まったまま、

首をかしげて、じっとこちらを見ています。

 

猛獣たちが、襲ってこないと分かって、

京美はホッとして部屋を移ります。

そこには見知らぬ母娘が住んでいて、

どうもフラットメイトのようでした。

ただ、

彼女たちには、池の猛獣の姿は見えないらしく、

不信な顔を京美に向けます。

それで、

もう一度、外をみたときには、

池はただのふつうの穏やかな池に戻っていました。

 

 

目が覚めてからも、

ずっと不思議な気持ちでいました。

テレビ番組の影響だけだとは思えない、

何かがあるような気がしていました。

 

猛獣たちは、

どうしてキミは、こっちに出てこないのか、と

言いたげでした。

魚を追いかけて食べる姿は少し怖く感じたのですけれど、

それをやれと、言われていたのではないかと気づきました。

 

狩りを行うように、

新たな何かを始めるときなのかもしれません。

それとも、

まだまだ見知らぬ自分に出合えることなんてあるのでしょうか。

 

猛獣の数だけ、なれる自分がもしあるのなら、

人生捨てたもんじゃない、とポジティブに考えてみたのでした。