最近、目の疲れと、足腰の弱りを実感しています。
それで、どこか近くで、森林浴がてら散歩できるところはないかと、探してみました。
春日大社の原生林もいいのですが、少し気分を変えて、違うところを開拓したくなったのです。
見つけたのが、大和民族公園です。県立民族博物館のある、緑豊かな里山の公園です。
今回は、こちらについてご紹介したいと思います。
大和民族公園は、JR大和小泉駅あるいは近鉄郡山駅からバスに乗って、矢田東山バス停で降り、歩いて10分のところにあります。
車だと、JR奈良駅から30分くらいでしょうか。場所としては、法隆寺のもう少し北東側になります。
大和郡山市の西部で、矢田丘陵の一角にある、この大和民族公園で、体験したことを以下のとおり挙げてみました。
①奈良県立 民族博物館
南駐車場から、なだらかな坂をのぼっていくと、濃いピンク色のツツジが満開です。
途中、小路がいくつか分かれていたり、広場があったりするのを通りすぎて、まずは、「民族博物館」に入ってみることにしました。
大人200円の入館料(2018年6月現在)です。
奈良県内は4つのエリアに分けることができ、「奈良盆地の稲作」、「大和高原の茶業」、「宇陀と吉野山の林業」と、昔のくらしについて、器具や生活用具を展示しながら説明がなされています。
私が、いちばん心ひかれたのは、「川舟」でした。
かつて、大和川に浮かんだ、輸送用の小型の舟で、水深の浅い大和川を航行するのに、舟の材木は薄く、軽く作られていたようです。
展示されていたのは、災害時の避難用の川舟でした。
また、立野(現三郷町)の「亀瀬の滝」を境にして、大阪の「剣先舟」と、立野の「魚梁(やな)舟」というのがあり、作物や魚の輸送に使われていました。
鉄道が敷かれる、明治の終わりごろまで活躍したものです。
そんな郷土の歴史を知ることができました。知らなかったことを知る楽しさは、いくつになっても心を躍らせてくれます。
②古民家の4ブロック
博物館を出て、その先に、古民家の並ぶエリアがありました。
これは、奈良県内で18世紀から19世紀の江戸時代に建てられた民家を集めたもので、移築し、復元されているのでした。
「町屋」、「国中(奈良盆地)」、「宇陀・東山」、「吉野」の4ブロックに分けて、合計15棟の民家を観ることができます。
こちらは町屋の2軒です。
中に入ってみることも可能です。
立派なかまども残されています。
屋内はひんやりと涼しくて、木の家の風情を感じました。
国中ブロックの一部の民家は、修繕のため屋内には入れませんでしたが、屋根や壁の作りを間近で見られます。
途中、こんな面白い像も見つけました。
矢田に伝わる、熊五郎という名の狐です。良い狐さんです。
アジサイも咲き始めています。
ホタルブクロです。
緑多い道を清々しい風が吹き抜けていきます。
井戸やお台所など、昔の人の暮らしぶりも想像できて、楽しかったです。
③森林浴としょうぶ園
民家ゾーンの先、最北部には「児童広場」の野原が広がっていて、そこからぐるりと東周りで南へ戻る道を歩きました。
途中、木々の生い茂る林があり、「季節の畑」や「池」もあって、うぐいすの声が鳴り響くなかを、森林浴をしながら歩を進めました。
緑の香りもさわやかで、木陰の道は目にもやさしく、自然のパワーをたくさんいただけましたよ。
園内、南東部には、「水車小屋」と「しょうぶ園」もあり、菖蒲の花が咲き始めていました。
満開まで、あと少しですね。
このさらに南のエリアには「梅林」があるので、次の春にはぜひ訪れてみたいです。
前回に訪れた、馬見丘陵公園より規模は小さいですが、
https://beauty-kireininaru4.com/umamikyuuyou-park/
より自然に近い、素朴な公園で、何より木陰が多いのが、これからの季節、歩きやすいのではと思います。
いい気分転換ができました。
森林浴に、ぜひともおすすめしたい公園です。