- 投稿 2018/03/21
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イギリスでのホームステイ体験、その2です。
前回、ステイ先の家庭や、生活についてお話しました。
https://beauty-kireininaru4.com/english-study-homestay-case1/
ホストマザーは料理が得意でなくて、自炊をした京美ですが、一度だけ、これはウマい!!という夕食にあたりました。
ちなみに、夕食はsupper サパーと呼んでました。
マザーに、昨日のサパー美味しかったです、と言ったら、
ああ、あれね、
実家の母親が作ってくれたのをもらってきたの。
イギリスの伝統料理よ。
と言ってました。。
道理で・・・
野菜の炒め煮のようなものでしたが、イギリス家庭料理、ホンモノは、きっと美味しいのだろうと思います。。
さて、小学生の男の子が二人いたと書きましたが、お兄ちゃんはおとなしい男の子で、弟くんは、甘えん坊の面も持ちながら、ちゃっかりしているしっかり者でした。
この弟くん、小学校4年生で、10歳になったところでしたが、お兄ちゃんと同じ部屋で、二段ベッドの上段を使っていました。
まわりにぬいぐるみを山ほど並べていて、自分はぬいぐるみたちに埋もれるように寝ていました。
私の姪っ子も、ぬいぐるみが好きでたくさん持っていたので、その話をしたら、一度、ぬいぐるみたちを見せてくれました。
そのうちの一つは、
パパがママにプロポーズしたときのぬいぐるみ、
と教えてくれました。
一方、お兄ちゃんは当時12歳、ここ半年でぐんと背が伸びたとかで、顔もスタイルもモデル並みにカッコよく、ドキッとするくらいのイケメンぶりでしたが、中身はまだまだお子ちゃまのようでした。
弟くんと違って、引っ込み思案で、内向的な性格のようでした。
一度、学校の帰りに、このお兄ちゃんが友達と下校しているのに出くわして、名前を呼んで手を振ったら、恥ずかしそうにしてました・・
でも、ちょっとだけ笑顔になって、可愛かったです。
あるとき、ホストファーザーと、兄弟くん二人の話になったことがあります。
ちょうどその頃に流行っていた、タトゥーの話から始まりました。
ファーザーは、僕はタトゥーは好きではないけれど、将来、息子たちがしたがったら、やめろとは言えないな、と言いました。
お兄ちゃんの方はしないだろうけど、弟くんは、もしかしたらするかもなぁ、とも話していました。
そこから、兄弟ふたりの性格の違いについて、話題が移りました。
その少し前に、マザーから、お兄ちゃんは、ちょっと学校で問題があったの、という話を聞いていました。
おとなしい性格もあって、友だちが少なかったらしいのですが、一人だけいた、唯一の仲良しの子が転校してしまったそうなんです。
そのあとに新しい友達を作ることができず、つらい学校生活を送っていたようです。
そういえば、私が声をかけたとき、友だちとかたまって歩いてはいたけれど、他の子は二人三人としゃべりながら歩いていたのに、彼だけは、一人で黙って歩いていたのを思い出しました。
マザーは、親には何もしてあげることはできない、ただ、家庭が彼にとって、居心地のよい場所であればと、それを心掛けるしかないのよ、と話してくれました。
いいお母さんですね。
でも、そのときの私には、何もしてあげられないって、ちょっと冷たすぎるのでは?と思ったりしましたね。。
そんな話を聞いていたので、ファーザーに、マザーから聞いたんだけど、お兄ちゃんは学校で大変だったようですね、と言ってしまいました。
すると、それまで笑顔だったファーザーが、
Oh, 〇〇〇!!!
と、お兄ちゃんの名前を呼んで、両手で顔を覆ったのです。
悲嘆の恰好です。。
お兄ちゃんのことは、本当に心配している、悩んでいるんだ、とのことでした。
お気の毒です。
でも、そのときの私は、ファーザーの感情の切り替わりのはやさについていけず、どう言っていいのか、気持ちがついていかなくて困りました。。
ホストファーザーは、前回も話したように、とても良いひとでした。
良すぎるくらいでした。
それを思うのは、夕食のときでした。
マザーが、お味はどう?とたずねると、彼は決まって、おいしいよ、と答えていました。
いつもどんなときも、美味しいって言うんですよね。。
さすがに、それは嘘でしょ、と、私をはじめ、留学生は思ったものです。。
そして、マザーでさえ、あるとき、とうとう、
本当のことを言って・・と、言ったんですよね。。
でも、ファーザーは決して、料理について文句を言うことはありませんでした。
ホストファーザーについて、次回に続きます。